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鷹尾太郎丸|TAKAO TAROMARU

​1995年_熊本県出身

​ただ自分の為だけに生きています。

衣食住が揃い、その日の天気が良ければそれでいいと思うのです

​ただそれだけ

実は学者を夢見ていました。

でも、私は女の子でしたので、生物やカッコイイ物などの興味のあるものではなく、お人形とスカートを渡されました。

私はそれらに興味がなかったのですが、周りの人間はそれらが好みだったようです。

 

周りが羨ましかったです。

私が率先して手を挙げ続けると、私以外の人が選ばれました。

だんだん周りに追いつけなくなり、やがて出来なくなりました。

 

いつの間にか「すみません」が口癖になりました。

なぜなら皆ができている事が出来ないからです。

がしかし、不思議な事に出来ない事を褒められました。

常に顔色を伺うようになり、小さな音でも体が震えるようになりました。

 

でもでも、笑顔を忘れませんでした。

なぜなら私は女の子でしたので。

今は違います。

あの頃と違って私は強くなりました。一人一人が願う本当の「幸せ」について、自分の考えを持てるようになったからです。

貴方と私は違います。ましてや、他の誰かに理想を押し付けてはいけません。それが家族であれ、恋人であれ、友人であってもです。

皆がそれぞれの【時間】を持っています。

貴方であっても、私であっても、互いの時間を奪ってはいけません。もし、少しでも相手に興味があれば、「貴方の時間を私にいただけないでしょうか?」この言葉だけで充分な筈です。そして貴方は、自分の時間を相手に支配させてあげるのです。

「支配」とは言っても、何も所有を強要する言葉ではありません。ここにおける支配は、思いやりを含むのですから。

■|絵を描くようになった日

今でもそうですが、絵そのものに興味はないのです。

「興味がなかった絵に助けられる日がやってきた」それだけの事でした。

今までずっと抑えてきた気持ちが絵になった時、初めて自分という存在を認められ、存在証明の為に絵を描き続け今日に至ります。

けれど、ずっと悩み続けました。「本当は違う事をやりたかった。」そう思いながら絵を描き、現実から逃げ続けていたのも確かです。でも、その間ずっと絵に助けられていました。

絵に対して「好き」という気持ちはないのですが、腐れ縁のような仲だと感じています。

そんなある日、私の絵を見て感動する人が現れました。

私の絵はいつの間にか相手の【時間】を【支配】していたのです。その時から、自分の絵についてもっと向き合うようになりました。どれだけ年月をかけようが、収入にならない物であろうが、向き合う事にしたのです。

いつの間にか、目に見えない事象を「点」で表現しておりました。

やがて自分自身も点描に魅入られていくのですが、それも恐らく意味がある事なのでしょう。

​絵の一つ一つに意味は込められていないのですが、互いの時間を支配しているという事は、互いの中で何か【幸福】を感じているのです。

それだけで充分だと思うのです。

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